ほんわかドイツ生活

ドイツの西、デュッセルドルフに住んで3年目。日々の生活を綴ります。

産後の居場所作り〜ミニグルッペのこと〜

産後の居場所作り

産後の居場所探しという記事を書きましたが、今度は居場所作りについても書いてみようと思います。

  デュッセルドルフで小さな子どもの遊び場といえば、公園(Spielplatz)や遊びグループのシュピールグルッペ(Spielgruppe)、遊具のあるキンダーカフェ Kindercafe)・ファミリエンカフェFamiliencafe)、室内遊技場(Indoorspielplatz)、図書館、プールなどでしょうか。残念ながらデュッセルドルフには、日本の児童館のような室内でのびのび遊べる無料の場所はありません。キタに行くようになるまで、小さい息子と毎日どこでどう過ごそうかを考えるのは、面白くもあり結構大変でした。そして同じように大変だと思っている日本人のお母さんが周りに多くいることを知りました。

ミニグルッペを始めました

 2018年の11月、息子が12ヶ月くらいのときから、日本語のシュピールグルッぺの小さい版、ミニグルッペを自宅で始めました。ちょうど公園で遊ぶには寒くなる時期です。毎週金曜日の14時から16時の2時間、出入りは自由、対象は03歳としました。ベビーカーを置けるスペースや家の広さを考慮して、親子は5組までとしました。参加費は無料です。

 毎回テーマを一つ決めて、遊びの企画します。企画は息子のお友達のお母さんとニ人で一緒に考えました。絵本、歌、手遊び、わらべうた、踊り、ゲーム…2時間の中の30分くらいを企画して、あとはおやつや自由遊びです。インスタグラムで告知をして、手作りのチラシを作って、友人や知り合いに渡しました。嬉しいことに日本で幼稚園の先生をしていらした方も、来られる時は助っ人に来てくださいました。そういうわけで毎週入れ替わり立ち替わり5組の親子が集まって、一緒に遊ぶようになりました。

ミニグルッペでどんなことをしているか

 ミニグルッペは2020年の1月で40回目になりました。どんなことをしているかをいくつか紹介してみようと思います。

 

たとえば季節に合わせて遊びを考えます。節分の時には、鬼退治トレーニングと称して、ポンポンを使ってまめまきの練習をしたり、運動(かえるとび、縄くぐり、ペットボトル運びなど)をし、おにのパンツや豆まきの歌を歌い、最後に参加者に小さい鬼退治トレーニングの終了証を配りました。

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工作もたくさんしています。ぬらし絵や紙皿シアター作り、クリスマスの時期には星の飾りを作りました。

 

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 生活の延長のような遊びをたくさん取り入れたくて、緑野菜をちぎってサラダを作ったり、オレンジをしぼってオレンジジュースを作ったりもしました。栗を拾ってきた時には、栗の皮むきをしたりもしました。おやつ作りではポップコーンも作りました。

 

 

お母さんのための手ぬぐい体操も作りました。

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毎回絵本を1冊持ってきてもらって、参加するお母さんに1冊ずつ読んでもらっています。この絵本リレーが最近の定番になっています。

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 公園でミニグルッペ

子ども達の動きもダイナミックになり、家では手狭になってきたので、5月から11月くらいまでは、ミニグルッペを近所の公園でするようにしました。

 公園では砂遊びやしゃぼん玉、おいかけっこ、縄遊び、チョーク遊びなど家ではできないことができます。また家と違って参加者の調整をしなくていいのがよいところです。

 

公園ではじゃがいもはんこをしたり、クレヨンスクラッチをしたりしました。チョークで線路をかいて電車ごっこもしました。(その時の乗車券はじゃがいもハンコで作りました。)

 

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葉っぱや枝を集めて帽子を作ったりもしました。

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公園でミニグルッペをする時にはボラーヴァーゲン(Bollerwagen)を持っていきます。絵本は自由に読めるように、あとは少しだけおやつや飲み物を準備しています。

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公園ではいろいろな事が起こります。たまたま遊びに来た親子グループが一緒に参加してくれたり、様子をみていたラジオの人から公園の活用についてインタビューを受けたり。家とはまた違う楽しみが公園にはあります。

 

 

やってよかったミニグルッペ

お友達がお友達を誘ってくれたりして、いろんな人が家に来ました。私たち親子にとって、とてもよい出会いの場になりました。また参加者には絵本を1冊持ってきてもらいます。家にある以外のいろんな絵本に出会えました。何よりゲームや歌を一緒にわいわいやると楽しいです。参加する子ども達の成長を一緒に感じられるのも魅力だと思います。私自身も絵本を読むのが少しはうまくなったかな?まだここで遊びたいとか、また来たいと言われると嬉しいものです。

 嬉しい協力

 一緒に企画を始めたMさんは10回目まででお引越しとなり、これから一人で企画していけるか悩んでいた時に、他のお母さんが紙いっぱいにいろいろ企画を考えて持ってきてくれました。そのお母さんには企画の中でたびたび助けられています。またクリスマス会の時には大人数になり、我が家では狭いとなった時に、場所を提供してくれたお母さんもいます。こうしていろんな方達の協力で続けられています。

ルールを作れば大丈夫

最近は嬉しいことに、ミニグルッペのような活動を自宅でしてみようかなという声をいくつか聞きます。居場所はいくつあってもいいものだと思います。場所の提供を躊躇する一番の理由は、部屋を毎回片付けなければならないとか、家の中がぐちゃぐちゃにされてしまうと困るということだと思います。このミニグルッペを始めたおかげで、金曜日には部屋をいつもより念入りに掃除するというルーティンができました。小さい人達が遊ぶのですから、絵本が破れたりおもちゃが壊れたりはある程度仕方のないことかなと思っています。我が家には食べ物飲み物はここだけでというルールがあります。またミニグルッペの最後には片付けの時間をとっています。またミニグルッペ中の監督責任は親ということで、怪我などの責任は一切負わないことをあらかじめ伝えています。

 

やりたいことをやる、続ける

 

回を重ねる事に、親も子どももやりたいことをやるのが一番だなと思うようになりました。遊びは誘いはしますが、絶対に強制はしません。自由です。子どもも親もやりたいことやって、ご機嫌が一番。大事なことは毎週同じ時間に集まる場所を作って、続けること。そのひとつだと思います。続けるために無理はしません。

 

 今回は産後の居場所作りを考えている方に向けて書いてみました。

参考になるかはわかりませんが、きっと始めたら楽しいですよ!私は楽しいです。

そしてミニグルッペの参加者は随時募集中です。お気軽に声かけてくださいね!