ほんわかドイツ生活

ドイツの西、デュッセルドルフに住んで3年目。日々の生活を綴ります。

ピカソと鳥と


ピカソの誕生日

10月25日はピカソ(Pablo Picasso)の誕生日だったそうです。
お誕生日をお祝いしてピカソのことを書こうと思います。

私たち夫婦は旅をすると、その中の一日はそこにある美術館を訪れます。ヨーロッパの美術館で圧倒的によく見かけるのがピカソの作品です。

私たちが住んでいる町、デュッセルドルフの美術館 K20 でもピカソの作品を見ることができます。ちょうど妊娠中に、妊婦さんを描いたような作品があったので、一緒に記念撮影しました。

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ピカソは大好きなのでこの前パリに行った時も、作品をスケッチしました。

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これはDavid Douglas Duncanの撮ったピカソの写真です。

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あれ?これ白米に魚じゃありませんか?
こんなに綺麗にお魚を食べているので、ますますピカソのことが好きになりました。

 

今回のテーマ、実は「鳥」

実は今回のテーマは「鳥」についてです。
ピカソの作品にもよく鳥がでてきます。
これはパリの美術館にいた陶器のフクロウ。

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なぜ鳥のことを書こうと思ったかから書くと長くなりますが、
9月にデュッセルドルフではクンストプンクテ(Kunstpunkte)というアーティストが自分のアトリエを公開するというイベントがありました。いつかこのイベントについても書きたいなと思いますが、そこで出会った作品の一つに、「鳥」が「希望」の象徴として描かれていたからです。

 

そこからどうも鳥が気になります。

 

たとえば、デュッセルドルフの大学病院(Universitätsklinik)の産科のマークはコウノトリ(Storch)。近くの助産院もコウノトリロゴマークになっています。昔からコウノトリが子どもを運んでくると考えられていますよね。

たまたま一眼レフの練習をしていて家の中にある「鳥」を写真にとってみました。

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なぜか子ども関連のグッズはブランケットやぬいぐるみ、フクロウをモチーフにしたものが多いように感じます。
そして初めて息子にもらったぬいぐるみもオウムのような鳥でした。

 

今までに出会った鳥

さて日本やフィンランド、ドイツで今までに出会った鳥…
すずめ(Spatz)、ハト(Taube)、カラス(Rabe)、 ツバメ(Schwalbe)、クロウタドリ( Amsel)、カオジロガン・カナダガンエジプトガン(Gans)、カモ(Ente)、白鳥・黒鳥(Schwan)、フクロウ(Eule)、キツツキ(Specht)…(フクロウは動物園で見ただけです。)

 

さて私はこの時、ハトとカラスが嫌いで、その他の鳥たちは好きだなあと、思いました。

 

そして好きな理由はなんだろうなと考えました。スズメは形がかわいいから好き。アムゼルは歌声が好き。近くに寄ることもできます。

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(写真はインゼル文庫の絵本に出てくるクロウタドリ、アムゼルです。)

 

カオジロガンはフィンランドに住んでいるときに家の周りにたくさんいました。緑色の糞が、もうそこらじゅう一面に落ちているので、初めはびっくりでしたが、子育てをみたり、群がってあうんの呼吸で飛び立つ様子を見てからは、彼らの虜になりました。

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(カオジロガン、流石にこの大群の数には驚きましたが…)


フィンランドではキツツキが、かんかんかんと、我が家をつつこうとしてきたこともあります。

 

ドイツに来てからよく見るのは、ハト、カラス、カモ、カナダガンエジプトガン、白鳥、黒鳥です。カモはよく夫婦で対になっていてかわいいし、カナダガンエジプトガン、白鳥に黒鳥…好きだなあと思う鳥に共通していたのは、「子育て」に遭遇したことがあるということです。
だいたい5月ごろ、デュッセルドルフのあちこちで子育てする様子を見ることができます。小さいひなにメロメロになり、結果的に彼らが好きになりました。

 

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(こちらはカナダガン。東京都環境局のウエブサイトで危険な外来生物として名を連ね、2015年に駆除されていたのにはほんとにびっくりしました。こちらで危険だと思ったことは一度もありません。)

 

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(こちらは黒鳥。左の親鳥の懐にはヒナが一羽入り込んでいます。)

 

一方ハトは一つも好きではありません。ばたばたーと急に顔に近いところを飛ぶし、ドイツでは特に糞が汚い!高架下は糞だらけ、あちこちに糞が落ちていてとにかく汚いです。
カラスもいつもごみをあさったり、なかなか好きになれません。

そんなとき、ふと思いました。カラスの子育てを見たらカラスのこと好きになるかなあ。
ハトとカラス、フクロウだけ子育てを見たことがないな。

 

ユーチューブにたまたま上がっていた「カラスの子育て」はびっくりだらけでした。
カラスがとてもきれい好きで行水をしているところ、巣の中を掃除したり、ひなの糞を口で受け止め、巣の中が汚れないようにしたり、とにかくきれい好きで、世話やきで、ほんとにほんとに目から鱗でした。カラスのそんなところを私は見たことがなかったから、カラスの一面しか見ていなかったから、それで嫌っていたんだなあ。むしろカラスがずるがしこくて汚いというレッテルを付けていたのは 自分だったなあと反省しました。カラスを生きにくくさせているのは人間のほうかもしれません。

同じようにハトも子育てするところをみたことはないなあと思っていました。
どうしたらハトのことを好きになれるかな。そんなことを考えていました。

 

ピカソの陶芸と鳥

 

そんな折に、ピカソの誕生日にたまたま「ピカソの陶芸」という本を開けました。

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ここにはピカソの陶芸作品がたくさんでてきます。
そしてここに、ハトとフクロウが特別な存在としてでてきました。
ピカソはなぜハトをたくさんモチーフにしたか。それはハトが好きだったからです。

ピカソは小さいころからハトに慣れ親しんでいました。
ピカソのお父さんはもともとハトを描く画家で、ピカソが小さい時にはハトの絵もかいています。ピカソの娘の名前は「パロマ」。日本語では「ハト」ちゃんです。
彼は平和の象徴として「ハト」をいくつも描いています。
そっか日本にもハトサブレとかあるなあ〜。

こうなるとハトをそんなに嫌いな理由ってないなあ、となってきます。

ハトの糞が汚いなと思うのもアスファルトの上だからで、これが土の上なら何とも思わないなあ、となってきました。

 

もう一つ、ピカソの陶芸の中によく出てくるフクロウ。なんでピカソがよく作品に使ったかというと、それはフクロウの目が自分に似ていると思ったからだそうです。傷ついたフクロウを飼っていたこともあるらしい。たしかにピカソの顔をよくよく見てみるとフクロウにそっくり!とても身近な存在だからこそフクロウが大好きだったのでしょう。


もしかしてそれでピカソもみんなに愛されるのかな。

フクロウは私にとっては全く身近な存在ではないけれど、なぜかかわいいと思ってしまいます。不思議だなあ。
どうしてそう思うのでしょう。その理由を考えるのはとても面白いです。