ほんわかドイツ生活

ドイツの西、デュッセルドルフに住んで3年目。日々の生活を綴ります。

ドイツで子育て (1ヶ月健診 U3 )

U3って何?どんなことするの?


U3とは黄色い子ども手帳(Kinderuntersuchungsheft)の表紙にもあるとおり、生後4~5週間で行う健康診断(Untersuchung)のことを言います。この手帳は出産した病院でもらえます。日本は母子手帳一冊ですが、ドイツは母手帳と子手帳がわかれています。

私の息子の生年月日(Geburtstag)は9月の終わりですので、U3は10月16日~30日の間に受けるように書いてあります。

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U3でどんなことをするかは、おおまかにいうと、きちんと成長しているか、親たちは子育てに疲れきっていないか、その確認です。具体的にはこれから書いていきますが、赤ちゃんの反射(Reflex)や股関節(Hüftgelenk)に異常はないかなども確認してもらいます。


U3までに準備すること

小児科(Kinderarzt)の予約

病院で出産し、退院してから小児科に予約を入れます。
私の場合、助産師さんのへバメ(Hebamme)が、私の家の近所の小児科を勧めてくれました。私の名前を言ったらわかると思うわ!ということでしたので、しょっちゅうへバメとこの小児科がコンタクトをとっているのだなと思い、安心して、小児科はここと決めました。
予約は行ってしたほうがいい。へバメにそう言われ、夫に予約に行ってもらいました。
(私はまだ安静中。)なぜ直接行って予約を入れたほうがいいかというと、
いつも小児科は込み合っているからです。なので電話がつながらないことはしょっちゅう。メールで予約できるところもあると思いますが、直接コンタクトをとることで、
こちらもどんな小児科かわかって安心、小児科も仕事がひとつひとつ終わるので煩雑にならないとうメリットがあります。ただ風邪ひきの子どもたちもいっぱい来ていますので、帰ってきたらすぐにうがい手洗いをすることをお勧めします。

赤ちゃんの状況を伝えられるようにしておく

赤ちゃん手帳のU3の欄には親が今現在で不安に思っている点を書くスペースがあります。2ページ目です。

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健診時に先生が直接見ながら話をしますので、ここに言いたいことをまとめておくと便利です。私は体重増加のこと、おっぱいのこと、ミルク・フェンネルテーの追加の仕方について、おしゃぶりのこと、などを聞こうとしてこちらに記入しました。

 

持っていくもの

子ども手帳(Kinderuntersuchungsheft)、親の保険証(Krankenversicherungskarte)

替えのおむつ、おむつ拭き、ビニール袋、ミルク(必要時)、おしゃぶり(必要時)

 

U3でしたこと

診察室に通される前に質問票にチェックをしました。

親が疲れていないか、どんなことに困っているか先生が一目で判断できるようになったチェック表でした。難しいドイツ語もあったのでiPadの辞書アプリで調べながら書き込みました。


診察室に案内されると、まずは看護師さん(Krankenschwester)が健診前の問診(Anamnese)に来ます。赤ちゃんの服を脱がせ、身長(Köperlänge)、体重(Köpergewicht)、頭囲(Kopfumfang)を測定。血圧(Blutdruck)を測定をし、ビタミンKのシロップを口から含ませます。


口頭での質問としては赤ちゃんが左右上のほうを見ることができるか?目で追ってくるか?私たち夫婦にアレルギー(Allergie)はないか?私たち夫婦は二人とも眼鏡(Brille)をかけていましたので、いつ頃からかけているかを聞かれました。そして書類をもらいました。これは次の小児科でもらったものに具体的に載せています。

その後先生が部屋に入り、いよいよ健診です。まずは問診。おっぱいは好きなだけ、赤ちゃんがほしがる時に飲ませるようになどのアドバイスがありました。そして薬の処方。ビタミンDの処方です。また腹痛時の座薬も出してもらいました。服を脱いだ状態で、モロー反射などの原始反射の確認、皮膚の確認、耳の中の確認、脊柱の確認など全身の観察を行いました。そして最後が股関節の超音波検査です。股関節の状況はそのまま子ども手帳に書き込まれます。

 

股関節のタイプを表にしています。結果を見るときの参考にお使い下さい。

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すべての検査が終わると、先生から結果を言われ、これでおしまいです。何か異常がある場合は、経過をみたり、精査をしていくことになります。

次の健診はU4ですが、その前にいよいよ予防接種がはじまります。


小児科でもらったもの(書類・検査キット)

Wichtige Termine für Ihr Kind auf einen Blick

子どもの一目でわかる健康診断のスケジュール表です。(まだまだ先は長いですね。)

 

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Impftermine für Ihr Kind

子どもの予防接種のスケジュール表です。

 

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Welche Impfugen brucht mein Kind?

訳すと、どの予防接種が私の子どもに必要なの?
この冊子には予防接種の項目とどんな病気を防ぐためのものかが詳しく書いてあります。

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Merkblatt Kinderunfälle(U2-U3)

訳すと子どもの事故の注意点。
オムツ台、ベッド、ソファからの転倒転落や乳幼児突然死症候群(Plötzlicher Kindestod)について等、日常生活の中で起こりやすい事故と注意点が書いてあります。

 

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Aktion Gesunde Kindheit

子ども時代の健康への取り組み
早期発見の診察・健診(Früherkennungsuntersuchungen )があなたの子どもの健康につながりますという短い読み物の冊子。

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Kurz Knapp

0-1歳の両親への資料(Materialen)と1-3歳までの赤ちゃんについて
子育てのヒントが載った冊子です。テーマごとに冊子が分かれています。


Stillen(授乳) Schreien(泣くこと、泣き叫ぶこと) Schlefen(寝ること)Der erste Brei (初めてののおかゆ)Der erste Wort (初めての言葉)
Die kindliche Entwicklung(子どもの発達) Sprechen lernen (話すことを学ぶこと)Mehrsprachig aufwachsen (より多くの言語を習得し成長すること)
Mit liebevoller Zuwendung aufwachsen(愛のあふれる優しいこころで成長すること)

中身はまたいつか触れられたらいいなと思います。

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Klebe Urinbeutel

接着型の赤ちゃん用尿検査の袋。
赤ちゃんに熱が出たときに診察で尿検査も必要になります。その際検尿に時間がかかってしまうため、あらかじめ家で尿をとっていかなければなりません。とり方についてはまた次回以降のブログで。(袋がかわいい!)

 

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Medizinische Wunschleistung

腹部エコー(Sonografie Abdomen)を希望する場合は保険適応外で自費になります。その同意書ももらいました。希望するかどうかすぐに決断する必要はなく、希望する場合はこの紙に親のサインを書いてを提出。私の病院では別途自費で31ユーロ必要になります。

 

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最後に受付で次回の予防接種の予約を入れて終了です。

予防接種では熱など出るおそれもあるので、なるべく週末は避けて、予約は月曜日にしました。

 

U3はこれにておしまい。赤ちゃんもお母さんもお父さんもお疲れさまでした。

 

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 みちこより

本当は妊娠出産の時系列に合わせてどんなことが起こっているかを書いていきたいのですが、子育ての合間にちょっとずつ書いているものですから、今記憶が鮮明なうちに記事にするほうがいいものと、時間をおいて熟考しながら記事にしたほうがいいものとがあるのではないかと思うようになりました。日々起こる検査などは前者です。

とりあえず書き出して、ドイツで妊娠中の方や子育てを始めたばかりの方、日本の助産師、看護師の方に読んでいただけたら嬉しいなと思います。もちろん興味もある方はどなたでも。

間違っているところ、誤字脱字があるかもしれません。その際はぜひお伝えください。またここはこうだよというご意見もお待ちしています。(たとえばもっと医学的な根拠に基づいたご意見)

あれ書きたい、これ書きたいというテーマはいっぱいあるのですが、どうやってその時間を作るかが、ただいま最大のテーマです。(笑)