ほんわかドイツ生活

ドイツの西、デュッセルドルフに住んで3年目。日々の生活を綴ります。

ドイツで妊娠(妊娠中期)~デュッセルドルフでへバメ探し~

へバメ(Hebamme)とは

へバメ(Hebamme)は産後ケア(Nachsorge,Wochenbettbetreuung)を引き受けてくれる助産師さんのことです。自宅に訪問して、赤ちゃんの成長を確認したり、沐浴や授乳の指導してくれたり、お母さんの傷の確認をしたり、悩みを聞いてくれます。

この助産師さんの訪問は無料で12週まで受けられ、その期間を過ぎても問題があれば何度か見てもらえるということでした。ただ、へバメは自分たちで探さなければなりません。

ニュースダイジェストの準備リストにも、妊娠初期の段階から早めに助産師を探しましょうとありました。

 実際に私より3か月予定日の早い妊婦さんの話では、ヘバメリスト(Hebammenliste)を元に30人くらいに電話やメールで産後ケアをお願いしようとしたが、全部断られた、とのことでした。またほかの妊婦さんも同じように30人くらいに電話したけど、全部断られたと聞きました。ヘバメ不足は深刻で、特に夏休みなどの休み期間中に重なるとなかなか見つからないようです。

 

 仮にへバメが見つからなくとも、何かあれば小児科、婦人科に受診すれば、いいわけですが、ぜひ見つけたい。そう思い、まずは日本人の助産師さんとコンタクトとりました。彼女は現在産後ケアを引き受けていないとのことでしたので、同じ病院で働いている助産師さんを紹介してもらいメールのやりとりをしました。しかし彼女はちょうど私の予定日が、彼女の休暇中とのことで断られてしまいました。

 

Hebammenzentraleとのやりとり

 私はとにかくドイツ語の電話でのやりとりが苦手です。どうしたものかと思っていたら、妊婦教室で一緒だった方から、Hebammenzentrale Düsseldorfというところに電話して、登録したら1ヶ月くらい時間はかかったけれど、ヘバメが見つかったよ!という朗報を聞きました。

 Hebammenzentraleはデュッセルドルフの市が提供している無料のサービスで、へバメ探しを手伝ってくれます。自分の情報を登録すると、それに合った助産師さんを紹介してくれます。ネット上で登録可能でしたので、自分の情報を登録しました。

特記すべき自分のこと(Besonders wichtig ist mir:)という欄があったので、日本人でドイツ語が苦手なこと、英語も得意でないことなどを記入しました。

その後すぐに、現在仲介できる人はいませんとメールが来ましたが、数日後、日本人の助産師がいるからコンタクトをとってみてとメールが届きました。すでにこの人にはコンタクトをとったから別の人を紹介してほしいとメールすると、Aさんが産後ケアを引き受けてくれるかもしれませんとメールがありました。

 そうして紹介されたAさんに、Hebammenzentraleに紹介してもらいましたと電話をし、それでは次回いついつ面接しましょうということになり、さっそく自宅に来てもらう約束をとりつけることができました。彼女は西アフリカのトーゴ出身で、もう何十年もドイツでへバメをしているのだそう。明るく、何でも聞きやすかったので、すぐにこれからもお願いしますと産後ケアを頼みました。

 

リストをかたっぱしから電話するよりも、こうして助産師さんを紹介してもらうほうが見つけやすいのではないかと思います。他にも、すでに出産した人に聞いて助産師さんを紹介してもらうのもいい手だと思います。

またある妊婦さんから、薬局(Apotheke)の近くに住むへバメが、産後ケアを受けますよと募集をしていることがあると聞きました。周りに知り合いがいない場合は近くの薬局に行ってみるのも一つかなと思います。

出産する病院で助産師さんを紹介してくれることもあるようです。

 

どうぞあなたに合う助産師さんが見つかりますように。

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 写真はフリーマガジン『Schwangerschaft &Geburt 2017』Libelle より