ほんわかドイツ生活

ドイツの西、デュッセルドルフに住んで3年目。日々の生活を綴ります。

ドイツで妊娠(妊娠中期〜後期)~いろいろ出てくるマイナートラブル~

いろいろ出てくるマイナートラブル

つわりが落ち着いて、食欲もアップし活動的になった妊娠中期。しかし、中期の後半ごろから、いろいろな体のマイナートラブルも出てきました。どんな症状がでてきたか、どんな対処をしたか、役に立ったものなど私の場合を書いていこうと思います。

 

妊娠中期から出てきた症状

私は23週ごろから仰向けで寝るのが息苦しくなってきたので、抱き枕を探しました。近くのお布団屋さんやクッションを置いているお店で抱き枕を見つけることはできず、授乳枕(Stillkissen)を検索し、Sugarappleというネットショップで購入しました。(授乳枕はBabywalzなどのベビー・マタニティ用品店でも購入できます。)

授乳枕は170cm、180cm、190cmと選択でき、私の身長は159㎝で、170㎝を購入しました。いざ抱いてみるとぎりぎりの長さだったので、もう少し長いものを購入してもよかったかなと思います。夜寝るときはもちろん、ちょっと横になる時や、ソファーに座る時などいろいろな場面で重宝しています。

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また25週目の健診ではヘモグロビンが低くなってきたので鉄剤が処方されました。

このころ夜間に こむら返り(Wadenkrampf)もたびたび起こるようになったので、マグネシウムも処方されました。

写真は左がマグネシウム、右が鉄剤です。

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妊娠後期から出てきた症状

痔(Hämorrhoiden)は妊婦さんの半数がなるともいわれているみたいですが、28週ごろに排便時にお尻から少量の出血があり、婦人科の先生に相談しました。

Hametumという薬は植物由来の妊婦さんも使える塗り薬です。ハマメリス(Hamamelis)が主成分で、皮膚炎症の緩和に古くから使われているそうです。これをシャワーの後に塗るようにしたら、自然と痛みや出血は落ち着きました。

あとは産後にも使える円座クッションをお店で探しましたが、取り扱っているお店を見つけることはできませんでした。

お尻に負担をかけないように、円座クッションを手作りして使っています。

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また後期に入ると、だんだん手足のむくみ(Schwellung)が気になってきました。夫が手足のマッサージを寝る前に毎日してくれます。

マッサージに使えるのは助産師さんに教えてもらったチェリーピロー(Kirschkernkissen)です。ドラッグストアでも売っている、昔ながらのカイロで、

オーブンか電子レンジで温めて使います。袋の中にはたくさんのさくらんぼの種が入っています。これで体を軽くさすると程よい刺激とあたたかさでとても気持ちいいです。

 

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もちろん食事の調整や適度な運動が一番大切だと思いますが、これまでに役に立ったグッズなどを紹介させてもらいました。

出産まであと2ヶ月弱です。

 

 

 

 

 

 

 

ドイツで妊娠(妊娠中期)~デュッセルドルフでへバメ探し~

へバメ(Hebamme)とは

へバメ(Hebamme)は産後ケア(Nachsorge,Wochenbettbetreuung)を引き受けてくれる助産師さんのことです。自宅に訪問して、赤ちゃんの成長を確認したり、沐浴や授乳の指導してくれたり、お母さんの傷の確認をしたり、悩みを聞いてくれます。

この助産師さんの訪問は無料で12週まで受けられ、その期間を過ぎても問題があれば何度か見てもらえるということでした。ただ、へバメは自分たちで探さなければなりません。

ニュースダイジェストの準備リストにも、妊娠初期の段階から早めに助産師を探しましょうとありました。

 実際に私より3か月予定日の早い妊婦さんの話では、ヘバメリスト(Hebammenliste)を元に30人くらいに電話やメールで産後ケアをお願いしようとしたが、全部断られた、とのことでした。またほかの妊婦さんも同じように30人くらいに電話したけど、全部断られたと聞きました。ヘバメ不足は深刻で、特に夏休みなどの休み期間中に重なるとなかなか見つからないようです。

 

 仮にへバメが見つからなくとも、何かあれば小児科、婦人科に受診すれば、いいわけですが、ぜひ見つけたい。そう思い、まずは日本人の助産師さんとコンタクトとりました。彼女は現在産後ケアを引き受けていないとのことでしたので、同じ病院で働いている助産師さんを紹介してもらいメールのやりとりをしました。しかし彼女はちょうど私の予定日が、彼女の休暇中とのことで断られてしまいました。

 

Hebammenzentraleとのやりとり

 私はとにかくドイツ語の電話でのやりとりが苦手です。どうしたものかと思っていたら、妊婦教室で一緒だった方から、Hebammenzentrale Düsseldorfというところに電話して、登録したら1ヶ月くらい時間はかかったけれど、ヘバメが見つかったよ!という朗報を聞きました。

 Hebammenzentraleはデュッセルドルフの市が提供している無料のサービスで、へバメ探しを手伝ってくれます。自分の情報を登録すると、それに合った助産師さんを紹介してくれます。ネット上で登録可能でしたので、自分の情報を登録しました。

特記すべき自分のこと(Besonders wichtig ist mir:)という欄があったので、日本人でドイツ語が苦手なこと、英語も得意でないことなどを記入しました。

その後すぐに、現在仲介できる人はいませんとメールが来ましたが、数日後、日本人の助産師がいるからコンタクトをとってみてとメールが届きました。すでにこの人にはコンタクトをとったから別の人を紹介してほしいとメールすると、Aさんが産後ケアを引き受けてくれるかもしれませんとメールがありました。

 そうして紹介されたAさんに、Hebammenzentraleに紹介してもらいましたと電話をし、それでは次回いついつ面接しましょうということになり、さっそく自宅に来てもらう約束をとりつけることができました。彼女は西アフリカのトーゴ出身で、もう何十年もドイツでへバメをしているのだそう。明るく、何でも聞きやすかったので、すぐにこれからもお願いしますと産後ケアを頼みました。

 

リストをかたっぱしから電話するよりも、こうして助産師さんを紹介してもらうほうが見つけやすいのではないかと思います。他にも、すでに出産した人に聞いて助産師さんを紹介してもらうのもいい手だと思います。

またある妊婦さんから、薬局(Apotheke)の近くに住むへバメが、産後ケアを受けますよと募集をしていることがあると聞きました。周りに知り合いがいない場合は近くの薬局に行ってみるのも一つかなと思います。

出産する病院で助産師さんを紹介してくれることもあるようです。

 

どうぞあなたに合う助産師さんが見つかりますように。

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 写真はフリーマガジン『Schwangerschaft &Geburt 2017』Libelle より

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドイツで妊娠(妊娠中期)〜まずは計画を立ててみる〜

出産への漠然とした不安はスケジュール表を作って解消!

妊娠してからドイツで産むか、日本で産むかはあまり悩みませんでした。

特に私の住んでいるデュッセルドルフにはたくさんの日本人が住んでいます。近年は20代から30代の日系企業の駐在さんの夫婦も増えて、こちらで産む人もだいぶ増えたのだとか。なので婦人科や産科の先生も日本人には慣れているという方が多いと聞きます。そしてネットや雑誌など、いろいろなところから情報も得られます。

夫と何か月も離れて暮らすより、一緒にこの貴重な時間を過ごすことを第一に、ドイツでの出産を選びました。

しかしやっぱり初めてのことなので不安!これからどうなっていくのか、何をすればいいのか流れがよくわかりません。

参考にしたのはニュースダイジェストのネット記事「ドイツで初めての妊娠&出産 産前産後の準備リスト」です。この時期にはこんな準備をしましょうというのが具体的に載っています。

これをもとに夫とカレンダーにおおざっぱに計画を書き込み、このころまでにこれをしようというのを目に見えるようにしました。また健診や妊婦教室、病院見学など、そのつど予定を追加していきます。一目で何をすべきかわかり、二人で共有できるので、これで私の不安はだいぶ軽減したように思います。

 

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例えば7月までの引っ越しを目標にしていましたが、5月中に引っ越しを終えることができました。もともと住んでいた場所はエレベーターなしの7階でしたが、今のところにはエレベーターが2つあり、部屋の前にもベビーカーを置けるスペースがあります。今はおなかもだいぶ大きくなり、しゃがんだりする動作もだんだんつらくなってきていますので、安定期の早い段階で引っ越しできたのはよかったなと思います。

 

さて次回は産後のケアを自宅でしてくれるHebamme(助産師さん)探しについて書いてみようと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

ドイツで妊娠(妊娠初期)

妊娠初期のこと

お久しぶりの更新になりました。

ほんわかドイツ生活と題しておきながら、腹腔鏡のことしか書いていませんでしたね...。

私は現在妊娠8か月です。

2017年10月にドイツ(デュッセルドルフ)で出産の予定ですので、今までの経験を記してみようと思います。

 

2月のはじめに妊娠検査薬で陽性だったため、今まで通院していた婦人科へ予約の電話をしました。2日後に受診し、経膣超音波検査を受けました。

エコーするなり、先生が「Ja!(ヤー)」と私に握手してきました。

私も画面で胎嚢と心臓を確認することができました。大きさは3㎜。

自分の体に今、心臓が二つあるのか~。本当に不思議で神秘的だなとじわじわ感動したのを覚えています。

 

写真は受診後飲み始めた葉酸、ビタミン、ミネラルなどの入ったサプリ。(妊娠12週までと、妊娠13週からの2種類あります。)

左は妊娠線予防のためのWELEDAのマッサージオイル(Schwangerschafts-Pflegeöl)です。

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さらに4日後に採血をしに行き、Mutterpass(母手帳)をもらいました。

これからMutterpassにすべての健診結果が記されます。Mutterpassと保険証があれば、どの病院でも診てもらえるので、必ず携帯するようにと看護師さんから言われました。

ネット上にはMutterpassの日本語訳もありましたので、それと照らし合わせながら結果の確認をしました。

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この頃の体調はいつも眠たく、吐き気もありました。

ひどい時は冷蔵庫や道路のにおいにも敏感になり、吐いたりしていました。

つらいときは、無理をせず、夫に具体的にあれしてほしい、これしてほしいと何でも頼みます。お皿洗いやアイロンがけ、買い物、朝食の準備など何でもしてくれました。

そしてよくお腹や手足のマッサージをしてくれます。こうしてリラックスしてこの時期を過ごすことができました。もともとドイツ語の会話クラスに行っていたのですが、体調の良い時は気分転換になるべく行くようにしました。

 

つわりがあると体はつらいですが、つわりが軽くなると逆にちゃんと育っているのかなと不安になったり、妊娠初期は情緒も不安定。急に涙が止まらないということもありました。

 iPadにninaruのアプリをダウンロードしました。出産予定日を入力すると、一日一日、赤ちゃんがどんな成長をしているのか更新されます。またその時期に体や心に起こりうることが書いてあるのはとても参考になりました。夫も一緒に見ていたので、赤ちゃんのことだけでなく、妊娠中の母体への理解にもつながったと思います。

 

健診にはいつも夫が付き添ってくれます。一人で行くよりも先生のドイツ語が理解できますし、何より安心感があります。夫の会社は病院・役所に寄るから遅れる、途中で抜け出すなどはいつでも当たり前にできます。こういったことも私のリラックス妊婦生活につながっているなと改めて思います。

何もできなくてごめんね…ではなく、いつも助けてくれてありがとう。感謝です。

 

妊娠してから買ったもの (ドイツで買ったもの)

  • サプリ(elevit1 / elevit2。1は妊娠12週の終わりまで。2は13週から授乳期まで。2にはDHAEPAも含まれています。)
  • H&M MAMA用レギンス
  • WELEDAのマッサージオイル(Schwangerschafts-Pflegeöl)
  • Kindle本 『きみは赤ちゃん』 川上 未映子
  • Kindle本 『かあさんの暮らしマネジメント』一田 憲子

妊娠してから買ったもの(日本で買ったもの)

 

ノンカフェインの飲み物いろいろ

いつも飲んでいるコーヒーやお茶、アルコールが飲めなくなるのは残念ですが、妊婦さんでも飲める飲み物は結構あります。

 

  • ノンカフェインコーヒーはentkoffeiniert / ohne Koffeinと書かれたものを選べば大丈夫です。どこのカフェへ行ってもたいていノンカフェインコーヒーはあります。
  • ランドコーヒー(Landkaffee)はライ麦(Roggen)、麦芽(Malz)、大麦(Gerste)、チコリーの根(Zichorie)などがブレンドされていて、味は日本の麦茶によく似ています。飲みやすいので私はよく飲んでいます。
  • もし便秘が気になる場合は、フェンネル、アニス、キャラウエイの3種類のハーブティー(Fenchel-Anis-Kümmel-Tee)がおすすめです。少し甘いですが、これを1日3回飲むようになってから便通がよくなりました。勧めてくれた助産師さんに感謝です。Schwangerschaftsteeというマタニティブレンドのハーブティーもよくありますが、この中にもこの3種類は入っていました。

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こうして安定期までの3月、4月はのんびり無理せずでゆっくり過ごしました。

 

次回からは妊娠中期のことを書こうと思います。読んでくださってありがとうございました。不安な妊娠初期にほんの少しでも参考になれば嬉しいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドイツで腹腔鏡治療 (保険会社への申請)

 

保険会社への申請

医師から腹腔鏡の治療をしましょうと提案されると、まず、保険会社に手紙を送ります。この治療計画と費用見積もりの手紙は、外科の病院が作成してくれましたので、私がしなければならなかったのは、その手紙に自分のサインを書くこと、婦人科の先生からサインをもらうこと、くらいでした。封筒、切手も外科が用意してくれました。

その後2週間ほどで保険会社から、○○ユーロは今回こちら(保険会社)が支払います、という内容の返事が送られてきました。返事が届いたことを外科に伝え、その時点で、さあ治療をしましょう、という流れになりました。

 

治療後の支払いは

退院時外科での支払いはありませんでした。退院後1か月くらいで、請負会社から医療費の請求が届きます。まずは、そちらに全額を振り込みし、それから保険会社に負担を依頼する手紙を作り、郵送し、自分の口座に振り込みをしてもらうという流れでした。

 

作成した保険会社への手紙 (PC用でご覧ください。)

 

Hanako Yamada
.....str. 123
40200 Düsseldorf
Tel: 123456789


...Krankenhaus
z.H. Frau ○○
20900 Hamburg


                  Düsseldorf den 6.Januar 2017

Betreff:Einreichung der Rechnung der Krankenhausbehandlung 

Sehr geehrte Frau ○○,
(Sehr geehrte Damen und Herren,)

mein Name ist Hanako Yamada und bin bei ○○ versichert.
Meine Versicherungsnummer lautet:○○
Meine kennummer des Trägers lautet:○○


Anbei schicke ich Ihnen die Rechnung und die Quittung vom Arzt.
Bitte überweisen Sie den entsprechenden Betrag auf folgendes Konto.
IBAN:○○
BIC:○○○○

 

Vielen Dank im Voraus.
Mit freundichen Grüßen
Hanako Yamada
〇〇〇〇

 

Anlagen:
-Brief vom 23. Nov.2016 bzgl. Krankenhandlung
ーRechnung(Original)mit dem Anschreiben vom. 27.Dez.2016
ーÜberweisungsbeleg(zur info)

 

左端の上から差出人の名前、住所、連絡先

その下段に受け取り人の名前(z.H. は~様宛)、住所

さらに下段右端に場所、日付

題名(Betreff ・・・の件)、呼びかけの言葉、本文と続きます。

自分が○○会社の保険に入っていることを伝え、自分の保険番号を書きます。

医療費の振り込みが完了したことを伝え、これから振り込んでもらう自分の銀行口座番号を記入します。最後に挨拶文を添え、自分の名前と、署名を書きます。

Anlagen(同封物)に、保険会社から送られてきた手紙、請求書、振り込み証明書を一緒に送りました。

 

保険会社から自分の口座へ振り込みが完了したことを知らせる手紙が1週間ほどで

送られてきました。これで完了です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドイツで腹腔鏡治療 (帰宅後~)

退院後

朝帰宅し、その日は体を動かすときの痛みと吐き気で、ずっと横になっていました。

まだトイレに立ち上がるのがやっとです。数日は生理のような出血もありました。

吐き気があるときは、看護師さんから教えてもらった体位(四つん這いで頭を下げ、お尻をあげる体位)をとって、げっぷを出し、少し吐くと、楽になりました。

 

薬のこと

処方箋が出ていたので、近くの薬局へ夫に薬を買いに行ってもらいました。

(写真がぼやけていてごめんなさい)

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私はイブプロフェン(Ibuprofen)を2日間飲みました。

 

パラセタモール(Paracetamol)はアセトアミノフェンですが、これかイブプロフェンのどちらかを飲むように言われました。今回は飲んでいません。

痛みがある時に追加で飲むように言われた滴薬(メタミゾールナトリウムが作用成分のNovaminsulfon 500mg Lichtenstein )を飲んだのは1回くらいで、その後強い痛みは出ませんでした。

 ただ2~3日は、ベッドに寝て、たまに起き上がって、水分補給して、また寝てとゆっくり過ごしました。

 

傷はおへそと鼠径部の3か所で、おへそが3針、鼠径が1針ずつ縫われていました。

おへその部分のガーゼ交換をするために、薬局の方が出してくれたのはこれです。

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 Betaisodona SalbeはPovidon-Iod(ポビドンヨード)の軟膏。

Leukosilkはサージカルテープ。(肌に優しいもの。)

ES-Kompressenは滅菌ガーゼ。(steril 無菌の / Verbandmull ガーゼ)

 

ガーゼしなくてもいいよという先生や、ばんそうこうをそのまま当てておいてねと言われる先生いろいろでしょうが、抜糸まではシャワーの後に、ポビドンヨードの軟膏をガーゼにつけて傷に優しく塗り、ガーゼ交換をして、かさぶたができているのを確認しました。私は縫った糸先が洋服にあたるのが嫌で、抜糸まで軽くガーゼをあてていました。

 

腹腔鏡後の注意点

私の場合は木曜日に外科で腹腔鏡を受け、金曜日に退院。土日は家で休み、月病日に婦人科へ治療の返事を渡しに行き、傷口を見てもらい、治療後ちょうど一週間の金曜日にもう一度婦人科へ行き、抜糸をしてもらいました。

 1週間でだいぶ普段通りの生活ができるようになりましたが、生活上の注意点で言われたのは、これらでした。

  • 2~3週間はシャワーだけにしましょう。
  • 2~3週間はタンポンは使わないで下さい。
  • 2~3週間は性交は避けてください。
  • 熱いお風呂やサウナ、水泳はさけてください。2~3週間はスポーツはしないようにしてください。
  • 湯たんぽは使わないようにしましょう。
  • 38度以上の熱が出た場合は連絡して下さい。

私の場合は治療後1週間くらいはのんびりして、2週間目はゆっくり買い物に行ったり家事をし、3週間目にはほぼ普段通りの生活になりました。内出血のあった傷口周辺も1か月でほぼ元通りになりました。

 

ただ治療のすぐあとは体もきついです。甘えられる人がいる場合はたくさん甘えてください。私は主婦なので、入院前に食料をある程度買いだめし、つくりおきのおかずを多めに準備しておきました。ちょうどごはんも食べられるようになってきた3日目に、友人がおにぎりやおかずを差し入れしてくれました。これは本当に心から嬉しかったです。

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 今回はここまでにしておきます。

次回は保険会社への手続きのことなどを書こうと思います。

 

 

 

 

 

 

 

ドイツで腹腔鏡治療 (前日~当日治療後まで)

治療前日

さて前回からの続きです。

病院からは、前日に病院に電話をして、来院時間を確認してくださいと言われました。

こちらから電話をかけるつもりでしたが、病院から電話がかかってきました。

私の来院時間は11時30分でした。

食事は手術の6時間前まで、飲水は2時間前まで可能でした。前日はなるべく消化のよいものを食べるようにしました。(常用薬がある場合は、医師に確認が必要です。)

 

治療当日

来院時の注意点はあらかじめ伝えられていました。(アクセサリーなどの貴金属類を外しておくこと、メイクはせずに来院すること、マニキュアはしないこと。)

 

治療当日は夫と一緒に病院へ行きました。受付を済ますと、すぐに外科の看護師さんがそばに来て、ではここからはあなた一人です。部屋には付き添いは入れませんと言われました。せっかく会社の休みを取って付きあってもらいましたが、一瞬で夫とはお別れ、ここからは一人です。

病院は入院床数の小さな病院でしたので、このような病院で治療を受ける場合は、付き添いができるかはあらかじめ聞いておいたほうがよいかもしれません。

 

言葉に不安があることを看護師さんに言ったら、大丈夫大丈夫と、特に気にしていない様子で、私を部屋に案内してくれました。

 

 

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この時の部屋は二人部屋でした。(一人部屋も選べます。)

日本と違うのはカーテンがないこと、ベッドが高いこと、貴重品のロッカー金庫があること、ナースコールはベッド横の壁のスイッチ、くらいだったと思います。

 

看護師さんから、尿検査をして、朝食を選んでくださいね。執刀医と、麻酔科医が来ますから、その後に着替えてくださいと言われました。

朝食はパンやラスク、コーヒーか紅茶かなどを選びました。

 

執刀医の先生がまず部屋に入ってきて、何か治療の質問はありますかと聞かれました。

その後麻酔科の先生が入ってきて、問診がありました。麻酔の副作用などの説明を一通り受け、あらかじめ読んでおいた麻酔の同意書にサインをしました。

(麻酔の説明書はドイツ語と英語が用意されていました。)

 

 さて着替えです。すべて脱ぎ、ガウンを着ます。ガウンは日本のものと違って、背中が開く割烹着のようなタイプで、首と腰のあたりを紐で結ぶタイプでした。あとは頭にメッシュキャップをかぶります。

 

着替えが終わると、オペ室の看護師さんが部屋に私を迎えにきました。本人確認で生年月日を伝えると、私も同じ月よ。大丈夫、手術は大したことないからと、肩をもんで励ましてくれました。

 オペ室はリラックスした雰囲気で、麻酔科の先生からも大丈夫だから安心してねと言われ、手術台に横になり、深呼吸しました。右腕に針をさされてから、すぐ意識はなくなり...

 

腹腔鏡治療後

目が覚めると、もとの病室のベッドに寝ていました。

ちょうど看護師さんが横にいて、終わりましたよと声をかけられました。2~3時間も一瞬です。

 

体温調節できなくなり、悪寒でぶるぶる震えていました。あたたかい毛布もかけてもらっていましたが、なかなか震えは止まりませんでした。

看護師さんは傷口をチェックし、その後、執刀医の先生、麻酔科の先生も様子を見に来てくれました。

傷口が痛み、麻酔科の先生が、確保されていた輸液ルートから追加で鎮痛剤を入れてくれました。

術後にメッシュのパンツをはかせてもらっており、パッドもあててありました。

 

手術が終わり、びっくりしたのは覚醒してから30分ほどで、食事が出てきたことです。

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吐き気と痛みで全く食べる気になりません。

食べられないことを言うと、点滴が追加で1本(500ml)始まりました。

 

普通この状況では食べられないでしょうと思っていると、

隣のベッドの同じ治療を終えたドイツの女性は、痛いといいながらも食事をして、

水をせっせと飲みだしました。

そして、彼女は数時間休み、日帰りで着替えをして家に帰っていきました。

 

私はというと、これがなかなか。痛みで動くのもやっとです。

看護師さんからは水をとにかくたくさん飲んでね。

吐き気が出たら、体をうつぶせにして、四つん這いになって頭を下げ、お尻をあげましょう。そしたら、げっぷが出てきます。少し吐いたら楽になりますよ、と伝えられました。

おなかの中には何も入っていませんから、何度か胃液様の透明なものを吐いて、また横になる、を繰り返しました。

夜勤の看護師さんは、私が吐くと新しいガーグルベースンにとりかえてくれました。

吐き気が落ち着いたときには、備えつけのテレビを見ることもできました。

 

点滴後、トイレに行きたくなり、看護師さんの付き添いで、部屋のトイレに行きました。

起き上がる時、つい痛みで目を閉じようとしてしまいますが、閉じてしまうと痛みに集中してしまいます。目は開けて!と看護師さんに言われました。

ベッドから起き上がり、少し呼吸をおいて、立ち上がり、ゆっくりトイレに歩いていきます。

トイレは鍵をかけずに入りました。尿と一緒に少し出血もありましたが、問題なく、ベッドに戻りました。

 

腹腔鏡の後には、使用した炭酸ガスの影響で肩の痛みもでてきます。

ぎゅっとおさえられるような肩の痛みは、横になると軽減しました。

 

夜、睡眠剤の希望があればもらうこともできますが、私はもらいませんでした。

夜は吐き気でほとんど眠れず、うとうと程度。こうして朝を迎えました。

 

翌朝7時ごろに朝食が出てきました。

あのドイツ女性を見習って少し食べてみようと紅茶を半分、ラスクも2枚食べました。

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朝、看護師さんから血栓予防の注射をしてもらい、固定されていた輸液ルートも外してもらいました。

 

8時ごろ主治医の先生が診察にやってきて、治療の内容を教えてくれました。また結果と写真を2枚もらいました。

この時には痛みも吐き気も落ち着いており、立ち上がって着替えをし、 8時半ごろ夫に迎えに来てもらい、一緒に家に帰りました。

 

帰る際に支払いはありません。(支払いの手続きについてはまた後の回で)

受付では、痛み止めの処方箋と、婦人科の先生への手紙、病院評価のアンケート用紙をもらいました。

 

帰るときに一番つらかったのは、肩の痛みでしたが、ゆっくり移動し、無事、家に帰ってくることができました。

 

今回は、前日から治療翌日までについて書きました。

次回は、家に帰ってきてからのことを書こうと思います。

保険会社への手紙の書き方など、まだまだ書きたいことはたくさんあります。

少しでも参考になれば幸いです。